八幡神社(薬隆寺)
はちまんじんじゃ(やくりゅうじ)

旧社格 村社
所在地
奈良県生駒郡三郷町勢野2丁目4

御祭神 主祭神 誉田別命 (ほんだわけのみこと)
末社祭神 素戔嗚命 (すさのおのみこと) 素戔嗚神社
天忍雲根命 (あめのおしくもねのみこと) 春日若宮神社
市杵島比売命 (いちきしまひめのみこと) 市杵島比売神社
木花嘆久夜比売命 (このはなさくやひめのみこと) 浅間神社
由 緒
近鉄生駒線信貴山下駅の北に鎮座。俗に薬隆寺八幡という。祭神は誉田別命。旧村社。東方にあった薬隆寺の鎮守であったと思われる。国指定重要文化財の本殿は一間社春日造・桧皮葺で、解体修理の際に永正十一年(1514)の棟木銘が発見された。薬隆寺は寛永九年(1632)の興福寺末寺調(興福寺文書)に信貴山寺末寺、「大和志」に「薬隆寺(東勢野薬隆寺邑)」と記すが、その後廃絶。同寺の仏像と伝える薬師如来像が客仏として現三郷町の融通念仏宗勢谷寺に安置される。神社の東ノ座中では、もと薬隆寺にあったという地蔵菩薩・来迎阿弥陀三尊・阿弥陀如来画像を保存しており、三月三日三仏画を懸けて神事を行う。
     -寺院神社大辞典(大和・紀伊)より-


参道

境内広場からの本殿

八幡神社本殿
重要文化財

本殿は誉田別命(ほんだわけのみこと後の応神天皇)を祀り、一間社春日造で、檜皮葺朱塗りの美しい建物である。特に蟇股(かえるまた)や、拝殿の柱から出ている鼻隠し(俗に象の鼻という)の美しさ、欄間の彫刻も見事で、室町時代の特徴をよく浮き出している。このため、大正九年四月「特別保護建造物」に、また昭和二十五年には重要文化財に指定された。今年九月の台風で大破したが、国の補助を受けて全面解体修理した時、棟木に「永正十壱年申戌九月十九日」との墨書きが発見され、本年から472年前に造営されたことが確認されている。
其の後昭和五十一年に屋根葺替えを行い五十二年九月防火設備が完成し、今日の美しさを保っている。  昭和六十一年七月
三郷町観光産業課・三郷町・三郷町観光協会



境内社
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