鹿嶋神社
かしまじんじゃ

旧社格 指定村社(式内社)
所在地
奈良県香芝市下田西1丁目9-3

御祭神 武甕槌命 (たけみかづちのみこと)
由 緒 祭神は武甕槌命である。 社殿は一間社、春日造り。
本神社の由緒、並びに結鎮座については、「鹿嶋神社文書」に詳しく書かれている。「神社明細帳」には「鹿嶋大神ハ人王八十代高倉院御宇承安二年三月従常州鹿島宮奉勧請久安四年戌辰春相州之人鎌田兵衛藤原政晴ナル人創立云々当社旧記ニアリ」と記している。
境内の狛犬には
   天保四年葵巳八月吉日
   当村住願主  池中慶五良 奉献
とみえ
   宝暦五年  御紳燈
     亥八月十二日
   延享三年  御紳燈
     寅八月吉日
などと刻む石灯籠がある。なお約十八基の石灯籠があり中には明治の結鎮座中の氏子名を刻す大灯籠がある。鹿嶋神社を経営する結鎮座の人々の実態が窺われるのである。
拝殿の棟木には、
   嘉永七申寅年  拝殿御普請
     五月六日   上棟 (以下略)
の墨書が認められる。
なお、式内社 深溝神社を本神社とする説も有力である。

本社名の鹿島と称したのは、春日四紳の主神鹿島の神(武甕槌命)を祀るゆえである。

     -香芝市史より-

深溝神社
「延喜式」紳名帳の葛下郡十八座(大十三座・小五座)
五社の中に列する小社として、八番目にあげられているが、「大和志」に在所詳かならずとあるように由緒、所在、祭神一切不明で、古来どの書も「不明」として処理されている。但し、肯定資料はないが推測説として挙げられているのは次の二カ所にある神社である。
   (1)鹿嶋神社
   (2)貴船神社 (上牧町字智照山)
鹿嶋神社
「式内社の研究」で志賀剛氏の説で、この神社の鎮座地形が、深溝の名にふさわしい地形であることと、下田の位置が式社分布の原則に合う地点からの推測説である。
祭神は武甕槌命。俗に森之宮とも称し、社伝では、茨城県の鹿島神宮の分霊で、承安二年(1172)この地に感情という。結鎮座と呼ぶ宮座があり、建久七年(1196)行西、貞常の二人の入衆から始まる。この座の記録文書四十六点、格納箱二点は県指定文化財。

    -奈良県史(神社)より―

鹿嶋神社全景
神社全景

JR香芝駅から西へ数十メートルの位置に鎮座
結鎮座説明案内板
結鎮座文書案内板

結鎮座という宮座の簡単な説明文
狛犬狛犬
鳥居の後の狛犬
大神宮灯籠と手水舎
手水舎と灯籠
拝殿
拝殿

本殿は塀と神社の杜で伺うことができない。
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