大坂山口神社(逢坂)
おおさかやまぐちじんじゃ(おうさか)

旧社格 指定村社・(式内大社)
所在地
奈良県香芝市逢坂5丁目

御祭神 大山衹命 (おおやまつみのみこと)
素盞鳴尊 (すさのうのみこと)
神大市比売命 (かむおおいちひめのみこと)
由 緒 
逢坂集落西部に鎮座。寛永十五年(1638)の棟札によれば牛頭天皇社と称し、明治期の「神社明細帳」には祭神天児屋根命・武速須佐之男命・稲倉魂命とあるが、「延喜式」神名帳葛下郡の「大坂山口神社(大、月次新嘗)」にあたるとして祭神も大山祇命とする。式内社については香芝市穴虫の大坂山口神社とする説が多く、度会延経「神名帳考証」のみが当社にあてる。社蔵の室町期の宮座文書に「ヤマノクチヘ一セン」と記すが、「ヤマノクチ」は未詳。本殿(県指定文化財)は三間社流造・桧皮葺。室町時代の様式で永禄三年(1560)再建後、寛永六年(1666)など江戸期までたびたび補修を受けながらもよく古式を残している。逢坂の民家の庭内に大坂直の墓という凝灰岩製の古層塔があり、大坂直は当社祝部と伝えている。同形式の塔が香芝市下田東の法楽寺跡にもある。当寺東隣の浄土真宗本願寺派西念寺は当社にあったという石造神像と境内薬師堂本尊・伝薬師如来像を安置する。
     -寺院神社大辞典より-

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