廣瀬大社
ひろせたいしゃ
広瀬坐和加于加売命神社
ひろせいますわかうかめのみことじんじゃ

旧社格 官幣大社・式内名神大社
所在地
奈良県北葛城郡河合町川合99

御祭神 主祭神 若宇賀能売命 (わかうかのめのみこと)
相祭神 櫛玉命 (くしたまのみこと)
穂雷命 (ほのいかずちのみこと)
摂社祭神 水分命 (みくまりのみこと) 水分神社(境外摂社)
末社祭神
(境内)
気吹戸主命 (いぶきどぬしのみこと) 祓戸神社
瀬織津姫命 (せおりつひめのみこと)
速開津姫命 (はやはきつひめのみこと)
速佐須良姫命 (はやさすらひめのみこと)
倉稲魂命 (うかのみたまのみこと) 稲荷神社
末社祭神
(境外)
高御霊神 (たかみむすびのかみ) 八神殿神社
神御霊神 (かみむすびのかみ)
生魂神 (いくむすびのかみ)
足魂神 (たるむすびのかみ)
玉留魂神 (たまつめむすびのかみ)
大宮能売神 (おおみやのめのかみ)
御気津事代主神 (みけつことしろぬしのかみ)
櫛玉饒速日命 (くしたまにぎはやひのみこと) 饒速日命神社
神 徳
廣瀬神社の鎮座地は、日本書紀に『廣瀬乃河曲』、延喜式祝詞には『廣瀬の川合』と記載されており、佐保川・初瀬川・飛鳥川・曽我川・葛城川・高田川等大和盆地を流れる総ての河川が一点に合流する地に祀られていることから、御主神は水の守り神で、山谷の悪水を良水に変え河川の氾濫を防ぐ神であり、風雨を調和し、五穀の豊穣を守ることから、朝廷をはじめ万民の食物を守る御膳神である。また廣瀬神は、屋船豊受姫神とも呼び、家屋を鎮め奉る宅紳で、養蚕をも守る神として古来より崇敬が厚い。五穀豊穣・水難鎮護・産業興隆・河川交通安全・安産・除災招福等、多方面にわたる護身徳がある。

創 建 崇神天皇九年(前89年)、廣瀬の川合の里長に御神託があり、一夜で沼地が陸地に変化し、橘が数多く生えたことが天皇に伝わり、この地に社殿を建てられるようになる(当社縁起)。日本書紀天武天皇四年四月十日(675年)には、小錦中間人連大蓋を遣わし、大山中曾根連韓犬を斎主として、大忌神を廣瀬の河曲に祭られたことが記されていて、これが毎年四月四日に行われた大忌祭の始まりと伝えられる。
社 格  
延喜式神名帳記載(式内社)名神大、月次、新嘗、朝廷奉幣二十二社の内の中七社の一社で、嵯峨天皇弘仁十三年八月三日従五位、白河天皇永保元年七月十日正一位を授けられ、明治四年五月十四日官幣大社となる。
建造物  
現在の本殿は、正徳元年(1711)に桁行一丈七尺七寸、梁行九尺一寸、高さ一丈三尺四寸の春日大床造りの朱塗極彩色で造営されている。平成十一年より修復工事に着工し、同十二年七月に工事が完了、彩色の修復により、御本殿の蟇股彫刻が見事に蘇った。拝殿、手水舎他の建物は、明治以降の建築である。境内で人目を惹くものに朱塗二基の大鳥居があるが、一の鳥居は文化三年に修理の後、明治二十七年に改築されたが、平成十年九月の台風で倒壊。翌年神社入口にて再建。二の鳥居に掲げている『廣瀬社』の額は、文化四年(1807)大和太守源朝臣保光(郡山城主)の揮毫によるものである。
境 内
永正三年(1506)の頃は、八町四方の四隅に鳥居が建造されていたことが、社蔵の古図によって知られるが、後縮小し現在約九千坪となる。
旧社領
室町時代頃には、本社大神の御位田八十町、相殿二座及び摂社の三座に各二十町也、神地封戸等を合わせ凡そ五百余町を保有していたが、永正年間に細川管領の家門に押領され、また天正年間(1580)に大和大納言豊臣秀長に没収されたことにより、社領が減少し衰頽した。
宝 物
社蔵の宝物古文書等は、永正三年沢蔵軒の兵火に罹り悉く灰燼に帰し、僅かに大永二年百済寺僧学辦が書写した『河相宮縁起』年代不詳の「旧社地絵図」、元禄十三年春日若宮神主中臣連祐字の記した『廣瀬社勧文』等が伝わるだけである。
摂 社
(境外)

水分神社
山野から流れてくる水を田畑に配り、苗草の成長を守る護進徳がある。持統天皇五年(691)八月の鎮座。

末 社
(境内)
祓戸社
諸人が知らず知らずの内に過ち犯す罪穢れを、祓清める神である。
稲荷社
祭神・稲倉魂神(うかのみたまのかみ)。文化二年(1805)山城国伏見稲荷神社より分霊鎮座される。俗に日の丸社と呼び、霊験あらたかな神として篤く信仰されている。

末 社
(境外)
 
八紳殿社
皇室御守護の神々である。
饒速日命社
祭神・櫛玉饒速日命。物部氏の租神であり、社家樋口氏はその苗裔である。白鳳年中鎮座。

     -神社の御記略より-


二の鳥居と拝殿

神馬

拝殿

本殿

主神 若宇賀能売命 は、別名を、豊宇気比売大神(伊勢外宮)・宇加之御魂神(稲荷神社)・廣瀬大忌神と称される。

拝殿横に日露戦争時の大砲

一の鳥居

拝殿の左側面
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