波多甕井神社
はたみかいじんじゃ

旧社格 村社・式内大社
所在地
奈良県高市郡高取町羽内字アズキ谷235

御祭神 甕速日命 (みかはやひのみこと)
由 緒
近鉄南大阪線市尾駅東南方約1.3キロメートルの小丘陵上の森に鎮座する。
 祭神は明治の「明細帳」その他に甕速日命としているが、『大和志』や棟札などには天照大神を祭神とし江戸期の村文書に天照大神社(『高市郡神社誌』)と称している。波多甕井神は神護景雲四年(770)大和に紳封1戸を充てられ(『新抄格勅符抄』)、『三代実録』の天安三年(859)一月二十七日の条に従五位下から従五位上に昇叙されている。『延喜式』神名帳には式内大社として登載され、月次新嘗際には案上官幣に預った。
 当社に関すると考えられる波多氏は『新撰姓氏禄』によると四流あり、何れとも定め難いが、その住地波多多郷は檜前郷の南方で現高取町にあったと推察され、波多氏が鎮守としたのが当社でないかとみられる。
 神社の下方の字井戸谷に、大師井戸と称し老杉に囲まれた清浄水があり、『大和志』にも『有清泉闔村、所汲潤沢下田数頃』とあるが、社名の甕井に推定される。
 例祭は十月九日。『高市郡神社誌』によると例祭日の二日前、宮座の当屋は吉野川に身を清めて小石を持帰って輪状の注連に一個を釣り下げて甕井の杉の木に懸け、小石を井戸に浸したというし、御供の糯米をこの井戸で洗ったという。
     -奈良県史(神社)より-

神社の杜
鎮守の杜

周辺は畑ばかりで、畑の奥にこんもりとした杜が目立ちます。
神社入口
神社入口の鳥居
拝殿
拝殿
社殿
社殿
本殿
本殿
狛犬 狛犬
狛犬

境内の案内板
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